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私が電書バトから漫画を電子書籍として配信するまで

2020/05/11  18:00
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近年、形式を整えられれば個人でも電子書籍を販売することが出来るようになってきました。ですが個人の力で出せる電子書籍販売サイトは、2020年5月現在、わずか数か所(Amazonkindle、楽天kobo、ブックウォーカーなど)、にとどまっています。



もっと多くの販売サイトで自分の電子書籍を販売したい…。



そんな時に頼りになるのが電子書籍の「出版代行(配信代行)」をしてくれるサービスです。



出版代行会社を介すことによって、(会社によってまちまちですが)約50~150の配信サイトで作品を公開することが出来るようになります。
2020年5月現在、漫画向けには電書バトやマンガハックperry、ナンバーナインといった出版代行会社があります。



私はその中から電書バトという出版代行サービスを選び、自分で描いた漫画を約50のサイト・アプリで電子書籍を販売しています。
そこまでに至った経緯や、電書バトでの出版の流れなどを書いていこうと思います。
誰かのお役に立てれば幸いです。






もくじ

1.原稿を用意する
2.代行会社を比較する
3.作品の審査を受ける
4.配信データ・書誌情報を作成する
5.配信開始
6.総括





1.原稿を用意する


『ただいま。』というBL漫画が単行本1冊分程度のページ数描きあがったので、
これを多くの人に読んで貰いたいと思い行動に出ました。
ただいま。表紙






2.代行会社を比較する


原稿が整いましたので、配信代行会社3社を比較しました。
私の場合は、どこで出したら一番儲かるかというよりは「どの会社なら私の個人情報を預けても大丈夫か」という観点で選びました。



→私は契約書を交わす段で先方が音信不通になった経緯があるので比較対象外。
漫画家仲間の秋田LV3さんがマンガハックperryで漫画を出版していまして、レビューもされているのでご興味のある方は秋田LV3さんのサイトへどうぞ。
配信先は100社。配信手数料30%。



→本を出したいんですが…とメールを送ったところ即OK、本出しましょうというお返事が。
お話も伺ってきたのですが、イケイケのノリノリのベンチャーという雰囲気でした。
ホリエモンが絡んでて資本金も潤沢、従業員も沢山。
毎週新刊を出しててやる気満点って感じでした。
けど、私には合わないかな?という雰囲気も同時にあり。
お返事せずフェードアウトしましたごめんなさい。
配信先は150社。配信手数料はプランによりますが20%から。



→『ブラックジャックによろしく』の佐藤先生の会社です。
漫画を描いて色々な苦労をされたことがある先生が代表を務めている会社なので、私の中での信頼度がこの3社の中では一番高い所でした。著名な方も沢山ここで出版されているので経営的にも安定しているだろうという判断です。
ここで出せたらラッキー。第一候補でした。
配信先は50社。配信手数料は20%。








3.作品の審査を受ける


電書バトさんで本を出したいときは、まずサイトの問い合わせから「御社で本出したいです」という旨のメールを出します。
すると担当の方から「利用規約了承した?じゃあ審査するから作品データ送ってね」と言われますのでデータを送付します。
私は気合を入れて作品データ全頁を送付しました。



これに合格すると次のステップに進むことになります。



どういう点を審査しているか?というのは私もわかりません。
なので、当時の私のレベル(ただいま。1話をご参照ください)であれば受かるのではないでしょうか?というぼんやりとしたことしか言えません。
もしくは完結している作品だったのがよかったのかもしれません。








4.配信データ・書誌情報を作成する


電書バトでは、表紙デザインから校正から何から何まで全て自分で整えることになります。
まず決められた配信用の原稿サイズを整えます。
作品データを1枚1枚、1414×2000pxの72dpi、jpg形式に変換します。



その他、決められた書式で書誌情報を入力し提出します。
振込先や販売価格などを入力していきます。
例えば『ただいま。』の各販売サイトにはこんなあらすじが載っているのですが、


”「おいしいって言ってくれる人がいるだけで、こんなに嬉しいんだなって…」
料理が得意な成田章平は、会社の先輩である山口漣に懐かれてお弁当を作ることになり…?
ごはんがキッカケで始まる先輩×後輩ストーリー。
読むと卵焼きが食べたくなる、ほっこりほのぼのBL。”



これも私が頭を捻って書きました。








5.配信開始


作品データ、書誌情報を提出すればあとは配信を待つのみです。
データを送ってからだいたい2か月程度で配信されます。


Renta!が何故か配信開始日より1か月早く配信されてびっくりします。
その他のサイトは予定通り2か月後に配信開始されていました。


配信当時のツイッター告知がこんな感じでした。








6.総括


今回配信した『ただいま。』は、今までも特定のサイトで沢山の方に読んでいただいていた作品だったのですが、電書バトを利用することでより多くの方に読んでいただくことに成功したと思っています(一時期ブック放題でBLランキング2位とかAmazonkindleのBLランキングで100位以内とかにいました)。どうもありがとうございます。


余談ですが、先日その一番読まれていた頃の印税も入りました。
ランキング入った割りには思ったより少ねぇって思ったのはナイショですが、電書バト効果を実感している次第です。
この金額は私ひとりの力では辿り着けない額でした。
ありがたく、今後の作品資料代などに充てていく所存です!
おかげさまで資料集いっぱい買えそうです!
作画の勉強もしたいです!


(5/15追記:取り消し線の所、「ランキング入った割りには」と追加しました。
ちなみにこれは電書バトへのクレームでも何でもなく、私が勝手に「幾ら入ってくるんだろうな~いっぱい入ってくるのかな~ワクワク!」と夢を膨らませすぎた結果の感想です。悪いのは私です!)


…というわけで私はこんな感じで電書バトで電子書籍を出版しました。
電書バトで出すとこんな感じなんだ~へぇ~と思っていただけたら幸いです。


最後に。


他社と比べて電書バトは「何でも自分で出来る人向け」かと思いました。
校正も、デザインも、奥付も何もかも自分でやります。私は元々Amazonkindleや楽天koboで個人出版していたのであまり気負わず出来ましたが、この辺が苦手だなーと思った方は、マンガハックperryやナンバーナインの方が向いているかもしれません。


5/11 21:50追記 perryさん、私の他にもなんか怪しい話聞いたのでオススメしないことにしました。)5/15訂正:「怪しい話」と書いた件は、マンガハックperryではなく全く別のサービスであることが判明しました。マンガハックperryさん大変申し訳ありません。訂正させていただきます。







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コメント

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LV3 2020/05/11 19:45

面白かったです!

マンガハックPerryでそんなことがあったんですね。
私もマンガごっちゃAceと詰めていた時同じことがあったのでわかります。
連絡すらまともに取れないところに、うちの子預けられるわけがないってなりますよね。

それにしても、校正まで全部やるというのは驚きです。
権利も絡むのでそこは第三者が入るもんだとばかり…意外~

収益に関しては、1冊だけで手元に来る額になる辺りは流石だなって。
Perry&1冊配信で支払い基準額はかなり厳しいので、あまねさんの作品パワと伝書バトのセールス力侮りがたし…

(ナンバーナインが未知なので言いきれませんが)審査が通るなら伝書バト一択なのは間違いないと確信する良記事でした。
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高岡あまね 2020/05/11 21:46

Re: 面白かったです!

ありがとうございます!
書き物でも「面白い」って言って貰えるのは嬉しいものですね!


> マンガハックPerryでそんなことがあったんですね。
> 私もマンガごっちゃAceと詰めていた時同じことがあったのでわかります。
> 連絡すらまともに取れないところに、うちの子預けられるわけがないってなりますよね。

『ただいま。』をリメイクした理由の半分くらいはperryで出すためだったので、
連絡取れなくなった当時はかなりしんどかったですが、結果オーライなのでヨシとします^^


> それにしても、校正まで全部やるというのは驚きです。
> 権利も絡むのでそこは第三者が入るもんだとばかり…意外~

なのでシッカリ間違いが無いようにしないといけません!


> 収益に関しては、1冊だけで手元に来る額になる辺りは流石だなって。
> Perry&1冊配信で支払い基準額はかなり厳しいので、あまねさんの作品パワと伝書バトのセールス力侮りがたし…

おお、そうなのですね。
かくいう私も1回目の支払日は基準額を満たさず持ち越しでしたので、
またしばらくはそういう日々になるかと思っています。


> (ナンバーナインが未知なので言いきれませんが)審査が通るなら伝書バト一択なのは間違いないと確信する良記事でした。

ありがとうございました!

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